目から始まることわざ

☆目から鱗が落ちる
  あることがきっかけで、急に物事がよく見えて理解できるようになること。
○目から鼻へぬける
  頭の回転が抜群に速いこと。
○目から耳へ抜ける
  目で見ていても、ただ見るだけで、なにも覚えておらず理解もしていないこと。
☆目くじらを立てる
  人のささいな欠点を探し出し、いちいち非難すること。
○目くそ鼻くそを笑う
  自分の欠点には気付かず、他人のことをあざ笑うこと。
○目口乾かす
  他人の欠点や失敗を遠慮なく責めたようと狙う様子。
○目高も魚の内
  小さいからと言って馬鹿にしてはならないという戒め。

○目白押し(目白の押し合い)
  たくさんの人・ものが一箇所に集まって混み合っている様子。
☆目で殺す
  色っぽい目つきで、相手の心をとりこにすること。
☆目で見て買うな味見て買え
  色や形に惑わされず、中身を吟味して買えということ。
○目で見て口で言え
  なにごとも自分の目で確かめてからでなければ、あれこれ言ってはならないということ。
☆目で見て鼻で嗅ぐ
  注意に注意を重ねること。
○目で目は見えぬ
  自分の欠点は気が付きにくいことのたとえ。
☆目と鼻の先(間)
  すぐ近くであること。
☆目に一丁字なし
  文字がまったく読めないこと、ひいては知識がないこと。
☆目に入れても痛くない
  子どもや孫がかわいくてたまらないことのたとえ。
☆目に角立てる
  怒った目つきでにらみつけること。
○目には目を歯には歯を
  罪を犯したものは同等のものできちんと償わなければならないということ。
 また、被害者に対しては過剰な復讐はするなという戒め。ハンムラビ法典より。
○目のあるだけ不覚
  自分がした失敗は自分の目で見ているだけに、自身の不注意や落度を認めないわけには いかないこと。
☆目の上の瘤(
  目の上にある瘤のようにうっとうしいもの。目障りで邪魔な存在のこと。
☆目のかたき
  敵意を抱き、何かにつけて憎く思う相手のこと。
☆目の正月(目の保養)
  珍しい物、美しい物などを見て楽しむこと。
○目の寄る所へは玉も寄る
  目が動くにつれてひとみも動くことから。同類の者が自然に寄り集まることのたとえ。 また、何事か一つ起こると、同じようなことが続いて起こることのたとえ。
○目は口ほどにものを言う
  目は口で話すのと同じくらい気持ちを相手に伝えることができるということ。
○目は豪毛を見れども睫を見ず
  他人の欠点は細かなところまで気づくが、自分自身のことになるとなかなか気がつかな いことのたとえ。豪毛(ごうもう)とは極めて細い毛のこと。
○目は心の鏡
  目を見ればその人の心がわかるということ。
☆目は人の眼(めはひとのまなこ)
  その人がどんな人物であるかは目に現われているということ。
☆目端が利く
  その場に応じてよく才知が働き機転がきくこと。
☆目鼻をつける
  物事のおおよその見通しをつけること。
☆目引き袖引き
  声を出さずに、目くばせや袖を引いたりして、相手に自分の気持ちを伝えること。
○目元千両口元万両
  美人は目元が美しく口元が可愛いらしいさま表すたとえ。
○目病み女に風邪引き男
  目の病気で瞳の潤んだ女性と風邪を引いてのどに白布を巻いた男は魅力的に見えるとい うこと。
☆目渡る鳥
  物事の過ぎ行くことが非常に早いことのたとえ。
☆目をおおうて雀を捕らう
  現実から目を背け、つまらない策を用いることのたとえ。雀が逃げてしまうのを見るの が怖いあまり、目を隠して雀を捕まえようとすることから。
○目をむくより口を向け
  怒るより、説得する方がうまくいくという意。
○目元千両口元万両
  美人の形容
○目を掩うて雀を捕らう
  何事も小手先で行うなという形容
       (丸印は青山忠一監修 ことわざ辞典に載っていたもの)